なぜオフィスワークでも水分が失われるか
私たち人間は、尿・便で 1日約1600mℓの水分を排出するほか、汗でも放出します。しかし、これ以外にも目に見えない無意識のうちに失われる水分があり、それが、呼吸や皮膚から蒸発する水分「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」です。
皮膚から失われる水分は1日あたり約600mℓ、呼吸によって水蒸気として放出される水分は約300mℓと、あわせて900mℓにもなります。
これが、オフィスで座りっぱなしで運動もしていないのに感じる喉の渇きの原因のひとつです。
気付きにくいとはどういうことか
人は、喉の渇きを、口や喉の粘膜の乾燥や脳の視床下部の中にある口渇中枢により、からだの水分量が少ないことを感知して働きます。
喉の渇きに従って水分を補給すれば、水分不足にならないはずですが、オフィスでは仕事に集中するあまり、多少の喉の渇きに気付かず仕事を続けてしまう傾向があります。
「喉が渇いた」と感じる時には既に水分不足がかなり進んでいる可能性があり、これが脱水になりやすい理由です。オフィスの中でも意識的に水分補給をすることが大切です。