体重の6割が水分
水は、人間が生きていく上でもっとも大切なもののひとつです。体の半分以上は水分で占められています。体に含まれる水分を「体液」と呼びますが、この体液が生命の維持、活動に重要な役割を果たしています。
標準的な成人男子の場合、体液の量は、体重の60%を占めていますが、そのうち40%までが細胞の中にあり、残り20%が、血液(血漿)、リンパ液など、細胞の外に存在します。水分不足が起きると、細胞の水分が抜けることで肌のかさつきの原因になったり、血液(血漿)の量が不足してドロドロの状態となり、エコノミークラス症候群に繋がる血栓ができるなどのリスクを招いてしまいます。
座りっぱなしほど水分補給が疎かになりがち
当委員会で行った調査の結果から、座りっぱなし時間が長い人ほど、水分補給が不足していることが分かりました。1日の座りっぱなし時間が4~5時間の人は、必要な量を補給しているものの、6時間を過ぎると理想の水分摂取量からかけ離れていく結果に。8~9時間の人は、理想の量の80%程度、10時間以上の人は65%程度しか摂取していないのです。このことから、座りっぱなしの時ほど水分補給が疎かになりがちであると考えられ、意識的な対策が必要といえます。